メルカリ同様攻める経営、マネーフォワードが▲20億円以上の赤字拡大覚悟で積極投資へ

2018年11月期増収を果たし売上高45億円まで達したマネーフォワード<3994>が、来期は調達した資金を元手に積極投資に打って出ます。そして2019年11月期は当期の▲8億円の赤字から▲20億円以上の赤字を計画。

世界的に景気後退の足音が聞こえる中、メルカリ同様攻める経営姿勢のマネーフォワードは成功を果たすことができるのでしょうか?

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マネーフォワードの2018年11月期決算は増収も赤字は横ばい

フィンテックベンチャーとして2017年9月にIPOしたマネーフォワード、赤字でIPOがなされ時代の波に乗った形です。2018年11月期は対前年同期比で売上高は+58.5%増と大幅な増収を達成、売上高45億円でほぼ売上高50億円規模の会社に到達しています。

営業利益は▲7.9億円(前年同期▲7.9億円)と横ばいですが、先行投資を行っているとはいえ増収でもあり、いよいよ黒字化が見え始めた状態です。

そんな同社の来期(2019年11月期)の計画は、いよいよ黒字化するのか?、と思いきやさにあらず。売上高71~75億円、営業利益▲21~▲26億円と増収の一方で、一気に赤字が拡大する計画、チョットした驚きです。

約66億円を公募増資で調達し攻めるマネーフォワード

マネーフォワードは約66億円を昨年12月に公募増資で調達済み。今後はその調達資金で、成長を加速化させるべく、成長投資を加速させる計画。

それにともない、赤字幅も拡大し2019年11月は営業利益▲21~▲26億円と、▲7.9億円の赤字から大きく拡大する計画になっています。

そして黒字化は、EBITDAベースで2021年11月期、3年後が予定されています。

攻めるなー、というのが率直な感想。黒字化させるのは、恐らく現在の成長曲線であればそれほど難易度は高くないと考えられますが、そこを敢えて攻めるスタンスを取っています。


・攻めるなー、というマネーフォワードの2019年11月期通期予想

マネーフォワードの株価は初値と同等の3,000円の水準

マネーフォワードに限りませんが、マネーフォワードの株価も昨年大きく下落しており、ピーク時は6,000円を超えていましたが、年明けの1月は3,000円台前半の水準です。

同社は2017年9月のIPOの際に初値が3,000円でIPOしています。昨年12月に一時3,000円を割れていますが、ほぼ初値水準で株価は維持されている状態。ちなみに時価総額は約700億円。

完全にIPOが株価の天井となってしまい、ひたすら株価下落が続くメルカリ<4385>に比べれば、まだマシな株価ですが、さすがに初値を下回る水準となると下落が加速しかねない状態ではあります。

ちなみにメルカリもマネーフォワードも先行投資重視で目先の黒字化はしない、という攻める経営姿勢が共通しています。とはいえいつまでたっても赤字が続いてサービス普及の音が聞こえてこない米国市場がドロ沼化しつつあるメルカリに比べれば、今後投資します、というマネーフォワードのほうが期待感は高そうではあります。


・マネーフォワード日足チャート
※「画像出典:マネックス証券/日本株取引ツール トレードステーション」
マネックス証券Tradestation
※関連記事:マネックス証券トレードステーション、2018年の新機能(アルゴリズム注文他)紹介セミナーに参加しました!

今期が勝負の年、大化けするか、大爆発するか?

マネーフォワードは12月に約66億円を調達しており、資金面での準備は万端です。ただし年間20億円も赤字を出すと、調達資金は3年でなくなる計算です。

2020年11月期の赤字が横ばいとはならないでしょうが、思うような事業拡大がなされないと2年連続赤字額10-20億円という事態は簡単に発生します。

足元、世界的に景気は足踏み状態であり、景気後退のリスクがあります。景気後退期には正直事業の急成長は難しいため、そう考えると今期ある程度の勝負をかける必要があります。その意味では赤字▲20億円って勝負に出ている証拠です。

うまくいくことを願いたい所ではありますが、1年で勝負つけるって結構ハードル高そう。

2019年11月期の攻めの姿勢は、大成功するか大失敗するか、2つに1つのような感があります。中途半端はないような。

果たしてマネーフォワードの勝負はどのような結果を迎えるのでしょうか。

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freeeの伸びしろがない?時価総額の観点から

マネーフォワードの類似企業としては、未上場のフィンテックベンチャーのfreeeが取り上げられることが多いです。

freeeは推定企業価値652億円とされており、マネーフォワードの700億円と比べると同水準より若干劣る程度。同社の数字は分かりませんが、外野から見るとIPO時に株価が伸びる余地は案外少ないのでは?freeeには多数のVCが投資していますが、果たしてそれらファンドは同社がIPOした際、無事に回収できるのか、他人事ながら気になるところです。

関連記事:100億円超え多数でVCは資金回収できるのか?フィンテックベンチャーの推定企業価値が高い件

まとめ

赤字を出しながらも積極的な攻める経営姿勢でメルカリは知られていますが、マネーフォワードも同様の積極的な経営姿勢を取っています。

しかしそうは言ってもメルカリは既に国内事業は黒字化しており、心の安心感があります。一方でマネーフォワードはまだ本業部分も赤字が継続しており、その中で更に積極的な投資を行う計画であり、メルカリ以上の攻める姿勢となっています。

2019年11月期は▲20億円を超える赤字を計画して積極的な投資で攻める姿勢のマネーフォワード、その攻める姿勢は最終的に吉と出るのか。今後の同社の推移に注目したいと思います。

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