サイゼリヤ<7581>が2019年1月の全店ベースの月次売上が対前年同月比でマイナスに。これまで順調に売上を伸ばしてきた同社にとっては、非常事態と言えます。
既に人件費増加により減益に転じている同社ですが、減収の事態も現実のものとなりつつあります。
1998年のIPO以降順調に成長を果たした同社ですが、外食産業の栄枯盛衰からは逃れられないようです。サイゼリヤは復活のためにどのような手を打つことになるのでしょうか?
概要
サイゼリヤの月次店舗売上がマイナスに沈む
一時のブームはなくなったとはいえ、タマに付近を通るサイゼリヤ<7581>は充分にぎわっているのですが、会社全体で見るとサイゼリヤの調子がよくありません。
既存店に新規出店を合わせた全店舗の月次売上が、2019年1月は対前年同月比でマイナスとなってしまいました。既に既存店の売上はマイナスが続いていましたが(詳細後述)、新規出店も合わせた全体もマイナスに。実は11月にマイナスとなりましたが12月は一旦100.2%とどうにか成長を維持しましたが、再び1月にマイナスに転じた形です。
外食産業は栄枯盛衰が激しいのですが、サイゼリヤは1998年のIPO以降順調に成長が続きましたが、遂に成長が止まる時が到来しつつあります。
既存店売上は10ヶ月連続のマイナス、更に既存店来客数は13ヶ月連続マイナス
既存店の対前年同月比で見ると既にサイゼリヤは2018年4月以降、10ヶ月連続のマイナスとなっています。
サイゼリヤの既存店が10ヶ月連続マイナスかぁ、と結構感慨にふける部分も多いのですが、もっと深刻なのは来客数。
来客数にいたっては13ヶ月連続のマイナス!
管理人がタマに行くサイゼリヤは以前に比べると多少すいていますが、それでも充分混雑しています。未だにサイゼリヤ=混雑している、というイメージのある管理人ですが、東京の都心店中心に客離れが進んでいるのでしょうか?(最近、東京都心のサイゼリヤには行ってません)
全体でのマイナスはよくない、何かしらの対応策が必要な段階
外食チェーン店では既存店の売上高をいかに維持するのか、というのが結構な難題となります。その意味ではこれまで快進撃を続けたサイセリヤも漸く、他の外食チェーン店同様の悩みを抱えるようになった、という同社の強さも再認識できます。
ただしだからこそ、月次の数字を見ていると初の事態に同社自体もオロオロしている様子が垣間見えなくもありません。攻めには強いが守りには弱い、そんな感じでしょうか。
サイゼリヤの決算は人件費の上昇で減益を余儀なくされています。外食店の人手不足による人件費増はサイゼリヤに限りませんが、月次の店舗数字を見ると人件費の問題だけではなく、来客数の問題も同社は抱えている姿が明らかになります。
株価は2017年12月をピークにダウントレンドに
既に減益決算を発表しており、足元では既存店のマイナスが続いているサイゼリヤは株価も元気がありません。2017年12月にピークを付けたあと、2018年はヒタスラ下落しています。12月後半のリバウンド相場で2,000円を割れていた株価は2,000円を回復しましたがとりあえず2,000円に戻った、という状態に留まっています。
株価的にはサイゼリアは一足先にピークアウトを迎えている状態です。
※「画像出典:マネックス証券/日本株取引ツール トレードステーション」
マネックス証券Tradestation
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ちなみにサイゼリヤの週足チャートを先日から見ているぽぬ足というトレンドに強いチャートでみると、上下いずれも分かり易い状態です。
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一人飲みにコスパ抜群のサイゼリヤ
確かに実家の近くにあったサイゼリヤは撤退したし、以前に比べると夜のサイゼリヤはすいているような気もします。
ちなみに夜のサイゼリヤは一人飲みに最適です。飲める方ならワインをボトル(もしくはマグナムサイズ)で頼んで、あとはサラダとピザとうま辛味チキンがあれば言うことなしです。
以前は混雑していたので、一人でユックリ飲める感じではありませんでしたが、最近はそんなでもありません。
個人的なオススメは、バッファローモッツアレラチーズピザのWチーズで赤ワイン。管理人はワイン飲むようなオシャレなタイプではありませんが、この組み合わせがウマイ。あと辛味チキン、これは外せません。
サイゼリヤは多人数でお酒飲むのはどうもはばかられるような感がしますが、一人でスマホ眺めながら飲むには安いし最強です。あとボトルに余ったワインは持ち帰りも可能です。管理人はやったことありませんが。
サイゼリヤ応援のためにもまた夜一人で行ってみますかね。
サイゼリヤも外食産業の栄枯盛衰から逃れられない
サイゼリヤって1998年にIPOして、その後は順調に成長を続けました。デフレ時代のフロントランナー的な位置付けもされた会社ですが、その会社の調子が悪いからといってデフレが解消されたとも思えません。
外食産業は栄枯盛衰が必ずあります。よってサイゼリヤの落日も、単位外食産業の栄枯盛衰の一場面ではないかと。問題はこのままズルズルと沈んでいくのか、それとも再度復活するのか、という所にありますが。
会社としてはまだ充分サイゼリヤは体力があるので、スグに赤字で会社がどうこう、というお話にはなりません。しかし既存店に加えて、新規出店も含めた全体の店舗の月次売上がマイナスになった事実は非常事態と言えます。
今後サイゼリヤが復活のためにどのような手を打ち出すのか。たまに一人飲みにも行きながら、興味深く見守りたいと思います。
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