トヨタ自動車株価の今後の見通しと予想(2016年11月10日版)

 リーマンショック後のアメリカでのリコール問題から、完全復活しつつあるトヨタ自動車(東証1部7203)。ライバルのフォルクスワーゲン(VW)が排ガス不正問題によるオウンゴール、三菱自動車は燃費不正発生といって不祥事も相次ぐ自動車業界にあって、着実に業績を上げているトヨタはさすがの存在と言えます。

 ただし中国を始め、世界的に景気が変調の兆しを見せており、さすがのトヨタも2017/3期決算予想は前期比で減収減益の予想となっています。

 そんなトヨタの株価は今後どうなっていくのか、フィボナッチを利用して考えてみました。5,200円という防衛ラインを一旦割ったものの何とかこらえて一旦は6,000円台まで回復したトヨタの株価。5,200円割れが、ダウントレンド確定となるのか、それとも再度上昇開始のサインとなるのか。この部分の見方で、トヨタの株価の今後の捉え方は大きく変わってきます。

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トヨタ自動車の業績推移

 リーマンショック後のアメリカでのリコール問題から完全復活を遂げつつあるトヨタ自動車。ここ6年での業績は下記のように推移をしています。

16-11-10トヨタ自動車業績推移

 15/3期、16/3期の2期連続で当期純利益で2兆円超えと、もう完全復活と言っていい状態のトヨタ自動車。特に2012/3期→2013/3期→2014/3期の業績の伸びは目を見張るものがあります。

 しかしながら、2017/3期予想は減収減益の予想。中国を始め世界的に景気変調の兆しがあり、トヨタも業績予想を保守的に出しています。豊田社長が、景気の潮目が変わった、と仰られていましたが、その認識を踏まえた2017/3期の決算予想となっています。 

トヨタ自動車の配当金推移

 トヨタ自動車の1株当たり配当金は下記のように推移しています。

2016/3期210円
2015/3期200円
2014/3期165円
2013/3期90円
2012/3期50円
2011/3期50円
2010/3期45円

 1株当たり配当金も業績の回復に伴い急増しています。2010年3月期と比べると、トヨタの2016年3月期は配当金が4倍以上になっています。

 株式は本来長期保有すべきもの、と言われますが、トヨタの配当金推移を見ると、その言葉の意味が多少は分かります。

 尚、減収減益決算を予想している2017/3期については配当金額の予想は開示されていません。

トヨタ自動車株価推移と高値と安値

 次にトヨタ自動車の株価の過去の推移を見ます。下記はヤフーファイナンスの5年分のトヨタ自動車の株価チャート(月足)となります。

トヨタ自動車の5年分株価推移(月足チャート)

※ヤフーファイナンス

 5年分の株価推移で見ると、2012年1月頃を底に株価の上昇が開始、その後2014年1月頃に押し目を付けた後に最高値を付けた後、下落し現在に至っている、というのがトヨタの株価の推移となります。

 2013年頃に6,000円付近で揉みあい状態にあったトヨタの株価ですが、足元はこの6,000円付近の揉み合いが再び続ているという状態となっています。

 次に、10年分の月足チャートでトヨタの株価推移を見てみます。

16.8.22トヨタ株価-10年月足-min
※「画像出典:マネックス証券/日本株取引ツール トレードステーション」以下同様、トレードステーションについては下記をご覧ください


・トヨタ自動車株価の高値→8,783円(2015年3月)
・トヨタ自動車株価の安値→2,330円(2011年11月)
※2016年11月9日(水)時点でのトヨタの株価(終値)は5,510円

 トヨタの現在の株価は、アバウトながら最高値と最安値の中間地帯に位置しています。フィボナッチリトレースメント等を引いての見立ては後述しますが、素の月足チャートを見ても、トヨタの株価は今後上に行くのか、下に行くのか微妙な位置にいる、というのが何となしにも感じることができるチャートとなっています。

 尚、2016年11月10日(月)時点での週足チャートは下記となっています。

16-11-10トヨタ自動車株価-週足チャート

トヨタ自動車の株価のポイント

 トヨタの過去及び今後の株価を考える上で、ポイントとなると思われる点は現在のところただ1つ。

 5,200円の安値のラインを維持できるのか?それともラインが崩壊してしまうのか?、という点に尽きます。

 週足チャートで見るとよく分かります。

16.8.22トヨタ株価-週足-min

 2016年6月と7月に一旦割れてしまった5,200円のラインですが、7月に陽線を付けて5,200円ラインの崩壊は防いでいます。8月も陽線となる模様で、5,200円ラインは現在も健在と考えられますが、とは言っても一旦5,200円のラインを割れている、というのは事実。ここをどう見るかで、今後のトヨタ株の見方が分かれてきます。

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トヨタ自動車の株価を買い目線で見た場合

 何とか維持した5,200円のライン。ヤレヤレということで、今後株価が上昇するパターンを考えてみます。最高値と最安値にフィボナッチ・リトレースメントを引いてみました。

16.8.22トヨタ株価-買い目線-min

 トヨタの足元の株価は、大枠で言えば、リトレースメント61.8~38.2%の4,700~8,300円のレンジ相場の中にいる、と考えられます。このレンジ相場を前提とすれば、リトレースメント38.2%の約8,300円、ココで上昇が止まるか、それともそのまま上昇してレンジ相場がブレイクするか、という点がポイント。

 更に上昇した場合は、リトレースメント23.6%の約7,200円、そして最高値8,783円というのが意識される展開になると予想されます。

 まずは目先、リトレースメント38.2%の6,300円付近での値動きに注目となります。

トヨタ自動車の株価を売り目線で見た場合

 次に、トヨタの株価が再度下落を始めて、絶対防衛ラインの5,200円割れが確定した場合、売り目線で今後の株価を考えてみます。

16.8.22トヨタ株価-売り目線-min

 トヨタの株価を売り目線で見た時、下記のフィボナッチ・リトレースメントの価格がポイントになると考えられます。

・フィボナッチ・リトレースメント61.8% 4,700円付近
・フィボナッチ・リトレースメント76.4% 3,800円付近
・フィボナッチ・リトレースメント88.6% 3,000円付近

※フィボナッチ・リトレースメントの数字の見方は下記サイトをご参考ください。

 株価が5,200円を割れて下落を開始すると、レンジ相場を形成のリトレースメント61.8%の4,700円付近はアッサリと割れてしまう可能性は高い、と考えられます。となると、次のポイントはリトレースメント76.4%か88.6%か。どちらになるかは手がかりがあまりないので、相場に決めてもらうしかありませんが、現在の6,000円付近の株価水準を考えれば、随分と下落が必要となります。

 トヨタクラスの世界銘柄、さすがにリトレースメント76.4%の3,800円付近ともなれば、トヨタのファンダメンタル要因の大幅悪化が無ければ、さすがに買いが入ってくるような気もしますが、果たしてどんなもんでしょうか。

トヨタの株価まとめ

 上に行くにせよ下に行くにせよ、重要なポイントに差し掛かっているトヨタの株価。現在は6,000円付近で、何とか5,200円を割れずに踏みとどまっていますが、一度割っているという事実はあるので、売り方と買い方の攻防は見ものです。
 トヨタ株は個人投資家だけでなく、GPIFといった公的資金や投資信託もタップリ買っているため、トヨタ株が上がるかor下がるかは、各方面への影響が非常に大きいんです。

 業績的には2017/3期は減収減益決算を開示しているトヨタ自動車。ファンダメンタル通りの値動きとなれば下落となりますが、材料出尽くし、となると上昇の可能性だってありますのでご注意を。

 トヨタクラスの銘柄となると、日本及び世界の株式市場全体の動きに左右され、トヨタの株価の今後を更に深く考えるには、日本そして世界(特にアメリカ)の株式市場の行方も合わせて考える必要もありそうです。

 ともあれ、トヨタの株価チャートだけ見た場合の株価のポイントと今後の予想は、こんな所となりました。今後も当記事は定期的に更新して参ります。
 

ソーシャルレンディングという選択肢について

 トヨタ株に興味はあるけれど、1株買うのに数十万円単位でお金も必要だし、株価が下がるリスクもあるよなぁ、けど何か投資はしてみたい・・・。そんな方がおられれば、現在話題になりつつあるソーシャルレンディングの投資を研究してみてはいかがでしょうか?

 世界で広がりつつあるソーシャルレンディング投資ですが、日本では不動産への投資が主流となっています。小回りが利くソーシャルレンディングは受取金利も高く、利回り約10%というソーシャルレンディングも存在しています。

 ラッキーバンクのソーシャルレンディング案件は投資利回り6~10%で、原則毎月分配で全プロジェクトに不動産担保が付いています。またこれまで、運用放棄金額ゼロという実績を有しています。

 投資金額は数万円から可能であり、トヨタ株と違い、1ロット数十万円の勝負をかけずにも済みます。元本保証の商品ではないので当然元本毀損のリスクもありますが、担保の取得及び毎月の分配ということで、元本毀損のリスクヘッジはある程度はなされています。
 様々なソーシャルレンディング運営会社が存在していますが、ラッキーバンクは不動産案件に特化している、という特徴も有しており、他社に比べて利回りも高めになっています。

 数十万円単位の金額をいきなり投資するのはリスクがありますが、今後市場拡大が予想されているソーシャルレンディングへの投資、今から研究そして口座開設をしておけば、今後の本格的な市場拡大の際に乗り遅れることもありません。まずは口座開設から始めてみてはいかがでしょうか?

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