ソフトバンクが10兆円の投資ファンド設立へ、借金増加も収束か?

 ソフトバンクがサウジアラビアの政府系ファンドと組んで、10兆円ともなる投資ファンドを設立へ。

 アームの買収で世間をアッと言わせたソフトバンク孫社長、攻める手を緩める気配はありません。
 ただしソフトバンクによる投資ファンドの設立、実はこれまでほぼ独力で投資活動を行ってきたソフトバンク孫社長からすれば、大きな方向転換となります。それでもソフトバンクは約2.6兆円の投資で、約10兆円の投資に使える資金を手中にできるので、悪い話ではありません。

 10兆円も投資できる案件が世界に残っているのか?、と思わないでもありませんが、株式市場はソフトバンクの投資ファンド設立を好感し、同社の株価は上昇。

 やはりソフトバンク孫社長の投資手腕にかかる期待は大です。

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ソフトバンクが約10兆円の投資ファンド設立を発表

 7月にイギリスの半導体会社アーム(ARM-HD)を約3.3兆円で買収する、と発表して世間をアッと言わせたソフトバンクが再び世間をアッと言わせました。今度はサウジアラビアの政府系ファンドと組んで約10兆円の投資ファンドを設立と発表。

ソフトバンクが”10兆円”ファンド設立 ハイテク分野に投資」(NHK)

 まずはソフトバンクが最低250億ドル(約2.6兆円)、サウジアラビアのファンドが最大470億ドル(約4.7兆円)を出資して。更に他の投資家の出資も仰いでファンド規模を1000億ドル、約10兆円まで拡大させる様子。

ソフトバンク、「10兆円ファンド」設立の驚愕」(東洋経済ONLINE)

 10兆円という数字は若干盛っている感もありますが、それでもソフトバンク250億ドル+サウジアラビアのファンド470億ドルの合計720億ドル約7.4兆円のファンド設立は見えるので、仮に他の出資者の出資がなくとも、ソフトバンクは超巨大ファンドを手にすることになります。

 10兆円とか7.4兆円とか、もう訳の分からない数字の世界ですが、トンデモナイ巨額の資金、というのは理解できます。

遂にファンド設立に踏み切ったソフトバンク

 携帯電話会社と投資会社の2つの顔を持っているソフトバンク。孫社長、という観点だけで言えば、事業家と言うより寧ろ投資家、というべきではないか、と個人的に思っています。ただそんなソフトバンクですが、これまで投資ファンドとは無縁の存在。結構意外じゃないですか?

 理由は簡単で、自分のお金で投資すれば利益は100%自分のものになるから、多分そんな所じゃないかと考えています。
 投資ファンドって、要は自らお金を捻出できない個人や法人が第三者の資金も募って立ち上げるもので、自分で資金の都合が付けられて+尚且つ利益を上げられる自信があれば自分の資金で投資活動してしまったほうが、手間もかからないですし、利益が出た時100%自分のモノにできます。ま、失敗すれば100%自分に降りかかってきますが。

 投資に自信があれば借金して投資すればいい、というお話がありますが、ソフトバンクがこれまでやって来たのがコレ。ソフトバンクという会社を担保に銀行や金融市場からお金を借りに借りて、その資金を投資に回してリターンを出してきた。
 正直、孫社長以外にはできない芸当ですが、それをやってきて+しっかり実績を出してきたのが孫社長。

 ただしソフトバンク自体、既に借金大王になっています。

関連記事:ソフトバンクの借金が10兆円オーバー、返済の山は2018年と2020年

 さらに、先日アームを買収して、その後に社債(劣後債)を発行しましたが、個人投資家はともかくプロの機関投資家には正直ソッポを向かれています。

関連記事:2016年のソフトバンク社債(ハイブリッド債)は期間25年、絶妙な期間設定

 上記2つから分かることは、流石にソフトバンクもそろそろ資金調達が限界点に近い、ということ。個人投資家向けに社債を発行すれば、まだまだ資金調達の余地はありますが、機関投資家がソッポを向いている社債をそう何度も発行する訳にはいきません。

 そう考えると今回のファンド設立、ソフトバンクとしては更なる投資資金確保のために打った一手、と言えます。そしてその金額が約10兆円。ファンドを設立する、と腹を括ったのだから、出来るだけ大きなファンドを、と考えるのはごく自然な流れとなります。

 ちなみにファンド設立に当たり、ソフトバンクも250億ドル(約2.6兆円)出資することになりますが、アーム買収の時のように一気に投資する訳ではないようなので、追加に借金をせずとも、毎年のキャッシュフロー等の範囲内で賄える金額となりそうです。
 そう考えると、もうこれ以上の借金は勘弁してくださいよ、と間違いなく思っている銀行筋も、これでソフトバンクの借金増加も一段落か・・・、と胸をなでおろしているのではないかと。

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株式市場はソフトバンクのファンド設立を好感

 ファンド設立を発表したソフトバンクについて、株式市場は素直に評価して10月14日(金)のソフトバンク株は一時約4%の上昇を見せました。終値は約3%の上昇の6,710円となりましたが、それでも株式市場はソフトバンクのファンド設立を好感。

 孫社長なら何とかしてくれる、という孫マジックは未だ健在と言えます。

 ただし株価チャートを見ると、確かに10月14日(金)のソフトバンク株は上昇していますが、それでも7,000円付近に天井があるチャートとなっており、株式市場は手放しでソフトバンクのファンド設立を受け入れたのではない、と読むこともできます。

 今後はアームの買収に続き、新たに設立した投資ファンドでしっかり実績を出せるかどうかが、ソフトバンクの株価の行方を左右すると考えられます。

16-10-17ソフトバンク株価-日足チャート
直近のソフトバンク株価の日足チャート
画像出典:マネックス証券/日本株取引ツール トレードステーション」

そんなに案件あるのかな、という一抹の不安

 ソフトバンク孫社長の投資手腕はもう言うまでもないことですが、若干気になるのは、今回のファンドの間尺にある案件そんなに数があるのかな、という点。

 アームの買収額が約3.3兆円、仮に10兆円のファンドとなれば、アームクラスの会社に3社投資する必要があります。アームについて言えば、値段の高い・安い、という議論はありますが、ソフトバンクはいい会社を買収した、というのは衆目の一致するところ。管理人でもそう思うくらいですから。

 けどアームクラスの優良会社、世界中を見回してもそんなにありませんので。規模の小さいベンチャー企業に投資する、と言えば聞こえはいいのですが、一体何件投資すれば10兆円は埋まることやら・・・、となります。

 アメリカの有名投資家ウォーレン・バフェット氏がおっしゃるように、投資金額が大きくなればなるほど、よい投資案件がなくなる、というのは投資の世界では有名なお話。
 
 この投資世界のジンクスを孫社長が打破できるのか、期待と一抹の不安があります。

 ただね、サラリーマンファンド運営者的に、ファンドは埋めなけれいけない、と孫社長は考えてはいないでしょうから、いい案件がなければ投資しない、で全然スルーしてしまう可能性があります。
 ファンド出資者の観点からすれば、「投資して損するのと、投資しなくて手数料だけ持っていかれるの、どちらがより怒るか」と言えば、間違いなく前者の投資して損する方。

 結果的に優良案件に出会えず、投資できませんでした・・・、となっても10兆円というファンドのネームバリューは伊達ではないので、さすがに投資実績ゼロとはならないでしょう。他のどのファンドと比べても、金額的な迫力はありますので。

15.4.7ドル紙幣-min
投資資金は増えれば増える程、使うのが難しくなるそうな

まとめ

 今回のファンド、ソフトバンクは連結決算で取り込む方向のようです。ソフトバンクのB/S(貸借対照表)が、なんだかトンデモナイ大きさになりそうです。

 しかしソフトバンク孫社長もアーム買収後、立て続けに攻めますねー。まさに本領発揮、という所でしょうか。孫社長なら何かしてくれる、という孫マジックはいまだに株式市場に健在なので、アーム買収そして10兆円のファンド設立と、まさに何かしてくれた恰好となっています。

 今後はアーム及び巨額ファンド設立の成果を求められるステージとなる、ソフトバンク及び孫社長。途中のハラハラドキドキする展開はあるでしょうが、最後の最後は結果が出て、ソフトバンクの株価も上がることを期待したいですね。

 今後もソフトバンクの一挙手一投足に注目です。

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