USEN-NEXTホールディングス<9418>の2020年8月期Q1で、動画事業が利益計上ステージ入りしたことが明らかになりました。
以前よりUSENグループは、相当な金額を動画事業に投じていますが、悲願の利益計上ステージ入りとなり、歴史的な出来事といえます。
しかしUSENグループとしては、今後も動画事業で更なる成長を目指す考えです。今後もUSENグループの動画配信事業の行方が注目されます。
USEN-NEXTホールディングスの2020年8月期Q1が大幅増益
大阪有線放送から始まって、約十数年前に動画事業に大きな投資を行った結果大幅な損失を計上し、その後紆余曲折ありながら動画事業を手掛けている>USEN-NEXTホールディングス(以下、USEN)の2020年8月期Q1決算が発表されました。
2020年8月期Q1 売上高474億円(対前年同期比+19%増)、営業利益33億円(同+81%増)、当期純利益15億円(同+117%増)
営業利益が対前年同期比+81%増と大幅な増益。遂にUSENも復活となるのでしょうか???
動画配信事業(U-NEXT)が遂に利益計上ステージに
USENの大幅な増益の背景は、既存の有線関連事業の堅調もありますが、コンテンツ配信事業部門、すなわちU-NEXTブランドで手掛ける動画配信事業の利益計上が大きい状態です。
コンテンツ配信事業 売上高100億円(対前年同期比+146%増)、営業利益4.3億円(同+1650%増)
前年同期の営業利益0.3億円に対し、今期は4.3億円と大幅な増益を果たしています。売上100億円の事業に対し、営業利益4.3億円であり、利益率を見るとまだ相応の投資を行っていることが伺えますが、それでも前の体制の時代から動画事業につぎ込んでいたUSENとしては、動画で利益をシッカリと上げられる状態。その昔のUSEN時代を知っている管理人、よくぞここまで来たもんだ、と思わざるを得ません。
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動画配信サービスは基本的に今流行りのサブスクリプション型のビジネスモデルであり、会員が退会しない限り継続的な収益が得られます。U-NEXTは動画だけでなく、電子書籍も見ることができるので、他の動画サービスに比べて飽きずに続けられます。ただし管理人はそんなに動画見ないのと、書籍は紙派なので今は有料会員ではありませんが。。。ちなみに酒飲みながら動画見る習慣がある方はU-NEXT案外オススメです。過去のドラマなど酒を飲みながら見るとナカナカ楽しめます。月約2,000円なら充分元がとれます。
株価は一足先に上昇中
USENの株価は昨年秋に800円台で推移していましたが、秋の終わりごろから上昇を始め1月には1,500円に突入しました。
そしてQ1決算の開示の後に窓を開けて上昇し1,800円台にまで上昇しました。株価は一足先に上昇しています。
ただし2018年8月の高値1,848円を上方ブレイクしており、株価的には新たなステージ入りした可能性が高い状態にあります。Q1決算で空いた窓を埋めるような値動きが生じるなら、押し目買いのチャンスとなるかもしれません。
・USEN-NEXTホールディングスの日足チャート
「画像出典:マネックス証券/日本株取引ツール トレードステーション」
マネックス証券Tradestation
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Q2以降も大幅な増益が続くのか注目される
USENは動画事業が利益計上ステージ入りした状態です。コレはUSENの歴史を見ると歴史的な出来事ではありますが、とはいえ動画配信事業は競争も激しい世界。USENも現状のステージで満足する訳はなく、更なる成長を目指しています。
USENの動画事業は利益計上ステージ入りした後、今後更なる成長を遂げることができるのか注目されます。世界を見れば動画配信事業者は自前でコンテンツを作る時代にまで突入しており、それから見ると日本の動画配信事業者もまだ単に配信事業者の段階です(国内の配信事業者も自社コンテンツの作成はありますが、海外勢に比べると予算規模が桁違い。ただし広告モデルを目指すAbemaTVは年間▲200億円の赤字を出しながらも頑張っていると思います)。
USENの動画事業の成長も既存事業の堅調さがあってこその面もありますが、それでも動画事業が利益貢献できるステージ入りしたことはUSENにとって画期的な出来事であるのは間違いありません。
USENグループとして、既存事業の堅調な成長に合わせて動画事業をエンジンに更なる成長を果たすことができるのか。今後のUSENの動画事業の動向が注目されます。
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