秋に予定されている日本郵政グループ3社の上場。
日本郵政クラスの規模の会社の上場ともなると、各方面に与える影響も非常に大きくなってきます。そして株式市場では郵政関連銘柄を探せ!、と言った動きが当然出てきます。
そんな訳で日本郵政の上場を前に、関連銘柄を独断と偏見で選んでみました。
概要
電算システム:東証1部3630
郵政上場で注目を浴びている銘柄、本社は岐阜市。コンビニの収納代行サービスとなる「ゆうちょ振替MT代行サービス」を展開、また「ふるさと小包」の宛名送り状(ラベル)等の受注を受けています。
ソフトフロント(JASDAQ2321)
WEB上で手紙を作成し、印刷及び郵送をすることが可能なWEBサービスである「デジタルポスト」を展開する、デジタルポスト社の株主。「デジタルポスト」事業の今後の将来性に期待が集まっています。
フライトHD(東証2部3753)
ソフトフロントと同じく、デジタルポストの株主。
野村HD(東証1部8604)
野村証券は運用会社の設立でゆうちょ銀行と提携。
関連記事:野村HD(野村証券)株価の今後の見通し
三井住友トラスト・ホールディングスHD(東証1部8309)
野村証券とともに三井住友信託銀行が運用会社の設立でゆうちょ銀行と提携。
スルガ銀行(東証1部8358)
個人ローン部門でゆうちょ銀行と提携。第一地銀全体がゆうちょ銀行と対決姿勢を強めいている中、果敢にゆうちょ銀行と提携するという勇気ある姿勢は、業界内でも話題。
JR東日本(東証1部9020)
Suicaでゆうちょ銀行と提携。
ヤマトHD(ヤマト運輸:東証1部9064)
日本郵政の宿敵とも言える存在。日本郵政の持ち株会社の下には、上場しない郵便事業が存在。下記で取り上げるメガバンクや生命保険会社株と同じ理由で取り上げました。
別途、ヤマトの株価分析の記事も作成しているので、そちらもご参考ください。
メガバンク株も郵政関連銘柄
メガバンク株も広い意味では郵政関連銘柄。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(三菱東京UFJ銀行:東証1部8306)
三井住友フィナンシャルグループ(三井住友銀行:東証1部8316)
みずほフィナンシャルグループ(みずほ銀行:東証1部8411)
関連記事:みずほFG株価の今後を予想
銀行株を買っている機関投資家は、ゆうちょ銀行上場により、一定の比率でゆうちょ銀行を買わざるを得ません。当然資金は限られているので、ゆうちょ銀行の株を買うためには、同業=メガバンクの株を一定程度売った後にゆうちょ銀行の株を買うことになります。
一方で、ゆうちょ銀行の株価を上げるためには類似会社であるメガバンク株が上がらないとお話になりません。
ゆうちょ銀行の上場でメガバンク株は上がるor下がる、実は両方の見方があります。
生命保険会社株も郵政関連銘柄
メガバンクと同じ理由で、生命保険会社株も広い意味で郵政関連銘柄と言えます。ただし日本の生命保険会社で上場しているのは、第一生命とT&D-HD(太陽生命と大同生命の持ち株会社)の2社のみ。(ライフネット生命も上場してますが、規模的に割愛)
第一生命保険(東証1部8750)
T&D-HD(東証1部8795)
尚、かんぽ生命上場に向けた動きか、さっそく生命保険業界は業界再編が進みそうです。日本生命が三井生命を買収の方向です。
関連記事:かんぽ生命の上場(IPO)で再編?日本生命が三井生命を買収(M&A)へ
まとめ
色々と入れ始めるとキリがありませんが、独断と偏見で上記を郵政上場の関連銘柄としてピックアップしてみました。
郵政グループと直接取引がある先は関連銘柄として非常に分かり易いですが、同業の会社も機関投資家の投資行動を考えれば、関連銘柄と言えるのではないかな、と思います。
通常のIPOであれば同業のA社が売られそうだなぁ、と思うだけでよいのですが、郵政グループの上場は国策で、株価を上げて上場するのが至上命題。同業の株も上がってもらわないと困る訳で、そこをどう判断するのが非常に悩ましい所です。
え?日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命自体の株は儲かるかって?公募で買って初値で売ったらどうなるのか?過去の民営化案件を検証してみましたので、直接日本郵政グループ3社株にご興味ある方は、下記記事もご覧ください。過去の民営化案件は8件あって5勝1敗2引分け、勝率62.5%となっています。
関連記事:郵政グループ株のIPO投資は儲かる?過去の民営化を検証
郵政上場の関連銘柄を探している方の参考になれば幸いです。
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