ソフトバンクがMVNOでドコモの反撃にあっている件

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 何かと話題のMVNO。管理人の周りにも、着実にMVNOのスマホ使っている人が増えています。そんなMVNOの回線を提供しているのはNTTドコモ。MVNOの普及とともに、しばらく元気のなかったNTTドコモがソフトバンクに対して反撃の狼煙を上げている様です。

マニア中心に普及が進みつつあるMVNO

 管理人はソフトバンクのiPhoneを愛用していますが、MVNOが普及し始めているなぁ、と思うことがしばしばあります。家電量販店に行けばMVNOの積極的なセールスを見るし、アフィリエイトでは今やMVNOが大流行り。ITに詳しい管理人の知人も最近、大手キャリアを解約してMVNOにして満足してます。

MVNOとは?
 MVNOとは、携帯電話などの無線通信インフラを他社から借り受けてサービスを提供している事業者のこと。「仮想移動体サービス事業者」とも訳される。無線通信サービスの免許を受けられるのは国ごとに3~4社程度しかないが、免許を受けた事業者の設備を利用することで、免許のない事業者も無線通信サービスを提供することが可能になる。
 多数の社員用の携帯電話回線を企業と一括契約して通話料の公私区分サービスを提供したり、独自のデータ通信サービスを提供したりと、なんらかの独自サービスを付加して再販している事業者が多い。この点で、MVNOは単なる携帯電話販売業者とは異なる。
 ~日本初のMVNOは、法人向けの携帯電話回線ホールリセールなどを手がける日本通信である。
IT用語辞典

 ちょっと前までは、スマホ=ドコモかKDDIかソフトバンク、という選択肢しかありませんでしたが、現在はMVNOという選択肢が確実に入ってきています。

 携帯のアドレスを変えるのさえ腹をくくってしまえば、携帯の電話番号そのままでスマホが使えて、料金も下がる訳で、そりゃ普及するよなぁ、と思います。しかしやはり通信業界の流れは早いですね、再認識できます。1年前にMVNOがここまで流行るとは、思ってもいませんでした。

 ただし、MVNOの普及の割には日本を代表するMVNO会社の日本通信の株価はパットしていません。


・日本通信(東証1部9424)の1年分の日足チャート

 不思議なものですね。これだから株価は分かりません。

 そんな日本通信の株価、下記記事で分析と予想をしています。

「日本通信株価の今後の見通し、300円付近の攻防に注目!」

MVNOの回線の殆どはNTTドコモが提供

 MVNOを提供している会社はたくさんありますが、その回線は殆どNTTドコモから借りています。
 MVNOって要は、スマホ回線の2次代理店みたいなものです。で、通信回線に余裕のあるNTTドコモはMVNO会社に回せる回線がある、と言うことです。

 以前に比べると、繋がりやすくなったソフトバンク。しかしながら、まだ他社に回線を貸し出す程の余裕はない状態。

 MVNOに対する姿勢の問題もありますが、かつてのNTTドコモは現在はMVNOに対して積極的に回線を提供するという姿勢になっています。(当然、頂くものは頂いていますが)

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契約純増数でソフトバンクが一人負け状態に

 なぜか「プレイボーイ」にソフトバンクの真面目な記事が載っていたので、思わず買ってしまいました。一番興味を引いたのは下記のグラフ。

15.7.27ソフトバンク契約者数-min
「週刊プレイボーイ」2015年8月10日号

 新規契約増加数ナンバーワンだったソフトバンク、気がつけば一人負け状態だったんですね。理由はどうやらMVNO。ソフトバンクユーザーがMVNOに流れているようです。

 考えてみればすでに飽和状態の日本の携帯電話業界。MVNOの契約者数が増えれば、どこかのキャリアが割を食うことになりますが、ソフトバンクがその割を食っている様子

 かつて低料金で契約者を集めたソフトバンク、スマホの料金が既存のキャリアより格安のMVNOが出てこれば、値段重視のユーザーはMVNOに移る、というのはある意味では 道理ですね。

盤石の国内事業があった上での海外事業や投資事業

 ソフトバンクが海外事業への投資や、苦戦続きのアメリカの携帯電話事業(スプリント)を抱えていられるのは、盤石の国内携帯電話事業があるから。

関連記事:ソフトバンクの年収165億円のアローラ副社長、投資案件の発掘に活躍中

 今回のMVNOによる顧客流出ですぐにソフトバンクが変になる、という訳ではありませんが、本業以外のことを積極的にできるのは、盤石な国内事業があった上でのこと。MVNOの拡大は、まだしばらく続くと考えられ(まだ一般的にはメジャーになってないので)、このままいくとMVNOの普及がソフトバンクの経営に対しジャブのように効いてくる可能性があります。

孫会長の次の一手に注目

 と、上記のようなことはソフトバンクの孫会長はお見通しのハズ。それを踏まえて、ソフトバンクはどんな手を打ってくるのでしょうか?
実はMVNOは今がピークだからその内に収斂する、という読みだってありえますが、いずれにしてもかつての契約者増加数ナンバーワンと言ってCMしていたソフトバンクのイメージがあるので、上記グラフは結構衝撃的でした。

 流れの速い通信業界、MVNOの拡大はいつまで続くのか?そして割を食っている形のソフトバンク、次はどんな手を打ってくるのか?

 そして今後のソフトバンク、NTTドコモ、KDDIの株価はどうなる?

関連記事:ソフトバンク株価の今後の見通し

 携帯電話の3大キャリアの株価も、MVNOの拡大に影響を受けるかもしれません。しばし注目してみようと思います。

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