東京ディズニーを運営するオリエンタルランド(東証1部4661)。株主には株主配当で優待パスが届き、個人投資家が株主優待目当てで一度買ったらなかなか手放さず、株価が右肩上がりできた、株価的には教科書的銘柄。
更に株価も上昇しており2019年3月以降連続して最高値を更新中です。
オリエンタルランド株はどこまで伸びていくのか。また下落の場合の押し目のポイントはどこなのか。今後のオリエンタルランド株の行方について考えてみました。(2019年6月3日更新)
概要
オリエンタルランドの業績推移
東京ディズニーの客数減、と少し前に騒がれましたが2019年3月以降、何事もなかったかのように、東京ディズニーを運営するオリエンタルランド(4661)の株価が上昇しています。
株主優待目当てで個人投資家が株を購入し、そのまま株を売らないため株価の下方硬直性があるとして知られるオリエンタルランドですが、その傾向は2019年に入っても健在です。
まずは何はともあれ、オリエンタルランドの業績推移を見てみましょう。
オリエンタルランドの業績は極めて順調。2018/3期は若干減益となりましたが、2019/3期は増十増益を達成しています。
しかしながら2020/3期は減収減益の予想。通常減収減益の予想を出すと株価は下落するのが常ですが、オリエンタルランドの場合は逆に上がっています。これまで買う機会を待ち構えていた投資家が多い、ということでしょうか。
今後順次アトラクション等は増加の予定ではありますが、業績としては2020年3月期は一息入れる、という内容となっています。
そしていつもですと、次に「配当金推移」をどうぞ、とする訳ですが、オリエンタルランドは以前に配当金の記事を書いているのでそちらをご覧ください。2002/3期以降の配当金推移について調べてあります。2019/3期は通期で1株当たり42.0円の配当、そして2020/3期は通期で1株当たり44円の配当を予定しており、増配を予定しています。株価13,000円で考えると1株当たり配当42円だと配当利回りは0.3%となります。
またオリエンタルランド株の目玉でもある株主優待についても詳細を調べています。
尚、オリエンタルランドでも使える、株主優待のタダ取り方法は下記をご覧ください(ただし逆日歩にはご注意を)。
オリエンタルランドの株価推移と高値と安値
業績的にさすがに一服感があるオリエンタルランド。まずは2008年以降の株価推移(月足)を見てみます。(2015年3月の1→4株の株式分割考慮後の株価)
「画像出典:マネックス証券/日本株取引ツール トレードステーション」
※関連記事:マネックス証券のトレードステーション発表会に行ってきました
・オリエンタルランド株価の最高値→13,630円(2019年5月)
・オリエンタルランド株価の最安値→1,437.5円(2008年3月)
※2019年5月31日(金)終値は13,250円
見事な右肩上がりのチャートとなっています。2005年~2010年にかけ1,500~2,000円をウロウロしていたオリエンタルランドの株価は2012年に2,000円を上に抜けると一気に上昇。一旦4,000円付近で停滞はありますが、再度上昇を始め、株式分割前の2015年3月には最高値9,890円を着けています。
ただし、さすがにその後は下落。6,000円付近まで下落の後、再度上昇を開始しますが、高値を更新できず再度下落。
しかしながら再び株価は上昇を開始し、2017年11月に遂に高値を更新。そのまま高値更新が続いており2019年3月以降は毎月高値を更新中です。2015年に天井を打った後、さすがにオリエンタルランドの株価上昇も終わりかな、と思わないでもなかったのですが、見事に外しました。オリエンタルランド株は強いですね、ホント。
見事な右肩上がりのチャートで、こんなチャートの銘柄ばかりなら、株式投資も苦労はありませんね、ホント・・・。その意味ではオリエンタルランド株って、継続保有が大正解な銘柄です。
オリエンタルランドの現在の株価の値位置
オリエンタルランドの株価を週足で見ると現在のチャートは下記のようになっています。
月足でも見たように、現在のオリエンタルランドは高値更新のボーナスステージとも言える状態です。2019年5月に長い陽線で一気に高値を更新しており、今後上昇が更に加速するか注目されます。
オリエンタルランドの株価ポイント
オリエンタルランドの株価のポイントは週足チャートにフィボナッチ・エクステンションを引いてみると明確になります。
関連記事:フィボナッチでの株価分析の基礎
毎回使っているフィボナッチ・リトレースメントは戻る相場の分析用ですが、伸びる相場の分析用としてエクステンションがあります。そのエクステンションを見てみると、現在の値位置の13,000円付近はエクステンション161.8%を上方ブレイクした場所に位置しています。
フィボナッチ的に見れば、現在のオリエンタルランドの株価は長らくブレイクできなかった12,500円付近のエクステンション161.8%のラインを上方にブレイクし、更なる上昇に向かおうとしている所、と解釈することができます。
ようやくリトレースメント161.8%をブレイクした形となっており、今後リトレースメント161.8%のある12,500円付近は節目価格として機能する可能性があります。
オリエンタルランド株が上昇のケース
今後オリエンタルランドの株価が上昇する場合、上昇の目標値としては節目価格である20,000円が存在します。しかしながら少々距離があります。過去の高値を更新中でありチャート的な引っかかりがにため、上昇の場合の目標設定はオリエンタルランドは難しいといえます。
継続保有がこれまで正解だったのがオリエンタルランドであり、今後も上昇時の目標値気にせず継続保有が”吉”となるのかもしれません。
オリエンタルランド株が下落のケース
オリエンタルランドは既に一旦フィボナッチ161.8%のラインを上方ブレイクしています、しかし161.8%のラインをブレイクするまでに同ラインで長く攻防を行っており、同ラインの12,500円付近は今後下落の際に節目価格として機能する可能性を有しています。
フィボナッチ・エクステンション128.2%に到達後、一旦大きな下落を見せるケースもしばしば発生します。オリエンタルランドの株価も押し目を付けてから長らく上昇は続いているので、値頃感としては一旦大き目な下落が発生してもおかしくはありません。
その場合の下値目処になるのはフィボナッチ・リトレースメント121.8%の11,100円付近。ここで下落が止まり再度上昇に向け動き出せば「戻し」となりますが、更に下落すると2017年のレンジブレイク前の相場に逆戻りすることになります。
オリエンタルランドの株価を3本RCIで見てみる
FXトレーダー中心の一部マニアでは人気なテクニカル、3本RCIでオリエンタルランドの株価(週足)を見てみます。
レンジ相場が不得意な3本RCIなので、最近のレンジ気味の相場では威力を発揮しませんが、過去の上昇トレンド時及び最高値から落ちていく場面では、3本RCIがうまくトレードのタイミングをとらえています。
トレンドの押し目と戻りを狙うのに、3本RCIは使えるテクニカル指標と言えます。オリエンタルランドも白い四角でうまく機能しています。
ストキャスティクスやMACDのように有名ではありませんが、3本RCIは使えるテクニカル指標と管理人は考えています。ご興味あれば、マネックス証券のトレードステーションで3本RCIを設定して使ってみてください。若干慣れは必要ですが、慣れれば戻りや押し目の場所が、見えてくるようになります。下記でトレードステーションを利用しての3本RCIの設定方法も解説していますので、ご参考にどうぞ。
オリエンタルランドの株価まとめ
個人投資家が優待目当てで株を買ってなかなか手放さないために、株価に下方硬直性がある、と言われるオリエンタルランド株。実際に株価は2017年11月に最高値を更新し、現在も高値水準に留まっています。
果たしてオリエンタルランドの株価は、足元の上昇基調を維持して今後も上昇を続けることができるのでしょうか?
実はオリエンタルランドの株価が下がったり高値を更新すると、当サイトのオリエンタルランド関係の記事のPVも増えるんです。そう考えると、個人投資家が買いのタイミングを常に探っているオリエンタルランド株、今後の株価の値動きも、まだまだ注目です。
・オリエンタルランドの株式は実際購入の場合は100万円以上の資金が必要となります。しかしSBIネオモバイル証券なら1株単位の14,000円前後でオリエンタルランド株の購入ができます。Tポイントを利用しての株式購入も可能であり、余っているTポイントがあれば現金無しでもオリエンタルランド株が取得できます。1株単位の場合は株主優待がつきませんが、上昇トレンドが続くオリエンタルランド株購入の際の選択肢の1つとして、SBIネオモバイル証券も考えてみてはいかがでしょうか。
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