シャープの今後は倒産か再生か?関連記事のまとめ

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 2度目の経営危機を迎えているシャープ。当初は得意の中小型液晶で正面突破を図る計画でしたが、頼みの中国経済の失速により、再生計画はいきなり見直しを迫られる事態に。

 シャープは今後どうなって行くのか?苦しみながら再生の道を進むのか、それとも残念ながら倒産の道を進むのか?
 さすがにシャープクラスの会社となると、雇用問題もあり倒産させる訳にもいかず、最後は産業革新機構の登場、そして液晶部門を切り出してジャパン・ディスプレイ(JDI)との合併ということになるのか?

 シャープのこれまでの経緯、当サイトの記事を用いながらまとめてみました。(2016年3月31日更新)

シャープ再度の経営危機を迎える

 中国の主力ユーザーをデャパン・ディスプレイ(JDI)に奪われたことが発端となり、再度の経営危機が表面化したシャープ。
 実は当初は中小型液晶に全力投球して、JDIと生きるか死ぬかの決戦を行う計画をシャープは有していました。

 そしてシャープは生き残りの為に、大幅な減資を行い形の上では中小企業になる決断も。さすがに世間の反応(特にお役所方面)が芳しくなく、減資での中小企業化は避ける規模となりましたが、生き残りの為になりふり構っていられないシャープを表す出来事となりました。

シャープのリストラといきなり躓く経営再建計画

 2度目の経営危機を迎えたシャープはリストラ及び経営再建計画を発表。
 リストラ+DES(デッド・エクイティ・スワップ)+増資、を行い、中国のスマホ市場で攻勢をかける計画に。

 しかしながら、シャープが期待し再生計画の柱となっていた中国のスマホ市場は、中国経済の失速とともに失速。
 シャープの再生計画はスタートから躓く事態に。

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シャープの分析、現金流出が続き株価も下げ止まらない

 なかなか経営の危機的状態から脱することができないシャープ。実際にシャープの数字はどうなっているのか?残された時間はどれくらいあるのか?
 現金流出が続くシャープ、最悪の場合は2016/9中間期に現金ゼロ、という事態を理論上は迎えます。

 シャープの再生は、ライバルのJDIとその大株主の産業革新機構の動きが注目されます。シャープが産業革新機構の傘下入りしてしまえば問題解決、と一見見えそうですが、仮にシャープが産業革新機構の傘下に入っても、一筋縄では問題は片付きそうにありません。

 どうやらシャープの液晶部門はJDIが買収する、という方向になりそうです。しかしながらそれほど楽な商売ではない液晶商売、安く買いたいJDIと高く売りたいシャープの間、買収は簡単に決まらない可能性もあります。

 そしてそんなシャープの株価、下げ止まる気配が一向にありません。

やはり産業革新機構の下で再建となるシャープ

 当初から噂されていた通りシャープは産業革新機構の傘下で再建の道を進むことに。シャープ本体に出資か、影響部門に出資化の議論がありましたが、最終的に産業革新機構はシャープ本体に過半数の出資、で着地の見込みです。

 ところが何と、シャープは台湾ホンハイ傘下での再建を選択。驚きの事態に!

シャープはホンハイの傘下入りを決めるも、最後の最後に偶発債務の問題が発生!

 
 最後の最後に偶発債務の問題で一悶着ありましたが、どうにかシャープはホンハイと最終合意。合意内容をまとめてみました。

シャープがここに至る背景、「シャープ崩壊」は読み応えあり

 日経新聞が書いた「シャープ崩壊」。ちょっとしたドキュメンタリー的にシャープがここに至った背景を追っています。 副題に、名門企業を壊したのは誰か、とあるように、役員という人にも焦点を当てており、読み応えがあります。そしてそんなに重い本ではなく、スラスラ読めます。

 シャープがここに至ってしまった理由や背景に興味ある方に、オススメの1冊です。

まとめ

 シャープの再生、本業がフラフラしているので、正直非常に難度の高い再生となります。

 液晶部門を切り離せばいい(もう大型液晶部門は切り離しています)、と言われますが、じゃあ液晶部門を完全に他花したらシャープに残るのは何?、となってしまうのが、悩ましい所。

 考えてみると、自宅の家電、液晶TV以外にシャープの製品って何かあるのか?プラズマクラスターの空気清浄器かぁ、けどそれだけでシャープがやっていける訳ありませんね、残念ながら。

 家電好きでもある管理人、シャープの再生を願ってやみません、シャープの再生を願いつつ、今後のシャープの行方を見守ろうと思います。

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